天才・劇団ひとり

s-ura2004-09-26

私が今最も好きな芸人は、
間違いなく劇団ひとりである。
今までに好きなった芸人の名を列挙するのは
真に気が引けるのだが、
ルー大柴柳沢慎吾大川総裁藤井隆などである。
共通するのは所謂、「濃い」芸人であるが、彼等は
濃いだけでなく、単独で起承転結を構成し
滑っても最終的には誰の協力も、ツッコミもなしで
強引に笑いを取るのだ。
技術ではない。
根本に笑いという物を否定し、
自己の中で様々なジレンマを消化した上での笑いだからおもしろい。
劇団ひとりは、米国で過していたとは思えない泥臭さを醸し出し、
お洒落でもなければモノマネも出来ず
妄想に基づいたウソ悔し涙を流すだけの芸のない芸人だが
本人がテレビで楽しそうに笑いを取っているとは思えない。
きっと自分以外の全てを馬鹿にしているのだろう。
長井秀和とか青木さやか等の浅い毒ではない。
根が深い自然と滲み出て来る毒が、私を猛烈に刺激し
琴線に触れるのだろう。
人間、病んでいる時は全てを疑心暗鬼な視線で見てしまうから
こんな事を勝手に考えてしまうのかもしれないが。