パンツ

駅の急階段を上っていた際、
先行していた女子高生二人組みが急に立ち止まった。
どうやら自分たちの後ろから登ってくる
私を含めた数人の視線を警戒しての行動のようだった。
彼女たちのスカートはまるでワカメちゃんのように短い。
足はガンダムモビルスーツのように逞しかった。
このご時勢、見たくなくても見えてしまう彼女たちのパンツは
まさしく魔女狩りの様相を呈してきている。
一緒に階段を上る男たちが全員頭を垂れて歩いている様からは
言いようのない哀愁が漂っていた。