宗教

s-ura2004-05-09

早朝、ラジオを聴いていると
某宗教団体の説法を流す番組が
放送されていた。
その内容は、脳死状態の人間には
魂が宿っており、
それを傷つけしかも臓器を摘出する行為は、
人外の行為である、という内容だった。
私は無神論者であり、魂などという物は
一切信じてはいない。
傷つくのは決して脳死者ではなく
その遺族なのである。
宗教は死者を相手にしても商売にならない。
遺族の弔いの気持ちを様々な形で
金に換えていく。
宗教は教えであり、迷う心に
道筋をつけるための一つの手段としては
必要であるが、そこに金銭が絡むことで
途端に生臭いものとなる。
清貧を守る宗教家はもうこの世には
存在していないのかもしれない。
それはつまり宗教の形骸化を
意味している気がするのだ。