医療はサービス業か問題

s-ura2004-05-16

色々なところで色々議論が
飛び交っている。
他人様の意見にコメントする程
偉くは無いので、
ここで私見を述べようと思う。
医療行為はあくまで特化した
専門技術であり、またそうでなくては
ならない。
ホテル、レストラン業はレベルの差こそ
あろうが、サービスする事が
業務内容の主体であり、最終的に客の満足度
(この場合は心地よさとなるのであろうか)が
行ったサービスの評価となる。
しかし、医療行為は患者に少なからず
苦痛を与え、家族にも負担を強いる。
しかも求められる結果は理想的には
完全緩解で、その過程に至るためには
医療従事者に対して、
様々な先端技術と学術が要求される。
元々、客(患者)が求めるものが
違うのだから、同じ土俵で論議される事自体
無理がある。
ただし医療行為として、サービス(というか患者に対しての
接し方や会話)の心が、
患者の治癒に対する効果に影響があるのならば
それは絶対に必要なことであり、
もうその時点でサービスはサービスでなく
一つの医療行為として成立するものであると考える。
結論としてはエビデンスの有無は別として、
医療者のサービス精神は、
それが患者の求める結果に貢献できるのならば、
積極的に施行すべき医療技術であり、
議論することは全く無意味であると思うのだが。