専門学校

私的には大した問題ではなく、
自己解決が済んでいる事なのだが
「日本の医学部は大学なのか、それとも専門学校か」
という話が某先生とで話題になった。
我々の共通認識は
「そりゃ、専門学校だろう」
という物であった。以下に私なりの論拠を述べる。
①最終目標はあくまでも国家試験合格である
②医学界の最先端トピックスに関しての講義はほぼ皆無
③あってもそれは、趣味程度
④理系であるにも拘らず、未知なる物への研究に学生はほぼ関与しない
⑤大学での学業の成果は論文ではなく、試験である
もちろん6年間という期間が無ければ、
医学の基盤となる知識は身に付かず、先へは進めない。
ある程度の良識も身に付けなくてはならないし、
知らなくてはならない事も、年々膨大になって来ている。
だが医学部在籍期間は結局のところ、国家試験に必要な知識
以上の情報はほとんど入って来ない。
卒業後に初めて、本当の生きた先端医学の世界を知り
その深さと、広大さに打ちのめされるのだが。
私が何故こんなことを思ったかというと、
高校時代の友人が某最高学府の理学部に入学し、その何年か後
「〜研究室」の
「〜教授」の元で
「#$%&%!#$の(←分からなかった)研究をしているのだ」
とのたまっているのを聞いて奇妙な違和感を覚えたからである。
別に医学部を卑下するつもりもないし、
この現状は変えようもないし、どうにも変わらないとは思うが
所詮、問題集でまとまってしまう情報は学問ではなく
あくまでも既存の情報を暗記しているのに過ぎない。
理想論を振りかざす医学部教授もいらっしゃるようだが、
国試参考書の売れ行きと国試予備校への医学部依存傾向を正面から見据え、
もっと割り切ったほうが良いのではないかと思う。